漆塗り うるしぬり
漆塗りは、ウルシノキの樹液を採取、精製することで得られる、日本の塗装の歴史の中で欠かすことのできない技術であり、特有の色つやを有しています。漆塗りは縄文時代の出土器物からも発見されており、建造物や工芸品など様々なものに施されてきました。この長い年月の中で多様な技術が発展し、現在、私たちのまえに華やかな文化を体現しています。
島津漆彩色工房では、一つ一つの漆塗りがどのような仕様でどのような作業工程を経て生み出されたのかを調査し、熟練した職人によって漆の調合から仕上げに至るまで、忠実に当時を再現する努力を惜しみません。